スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園

無印クリアから約2週間、2もプレイしこちらもクリアできました!

2をプレイする前に公式サイトで登場キャラクターを一通り見てはいましたが、
ビジュアルと設定だけではキャラクターの魅力は100%出ないし伝わらないと改めて思いましたね。

 

Chapter1

本物か偽物か分からない白夜様の死。
公式サイトでビジュアル見てから、どうなってるの!?!?彼はあの白夜様なの…!?
とワーワーでした。
しかし事件が起きて彼の死体が出てきた時、本物か偽物かなんてどうでも良くなってました。
少なくともその時点での白夜様は、プレイヤーにとっては本物の白夜様だった。って、思うんです。

裁判を進めていくうちに狛枝くんに容疑がかかってくる。
そしてここで、狛枝くんの隠されていた狂気が明るみになる。
島で声を掛けてくれて、自己紹介にも付いてきてくれて、
そんな好青年の印象な彼が裁判で純粋な狂気を表に出してゆく。全ては「希望」のため。
戸惑いましたよ!!最初の印象と全然違うじゃない!
この時はまだこういう感想しかなかった。後に狛枝君沼に落ちるとは予想してなかった。

 

Chapter2

公式サイトでキャラを見た時に、可愛いな〜!と思っていたのがペコちゃんでした。

第二章にして1番気になっていた子がロスト…。これが初見ならではの味わい…。
誰が死ぬか分からないから、当然自分の好きなキャラも最後まで残るのかどうかもハラハラ。
ペコちゃんは、公式サイトの紹介文で「モノクマの思惑を阻止しようと…」と書いてあるので、
最後まで残って争い続けるんじゃないかなぁと予想していました。
予想外に早くいなくなってしまったので悲しかったです。

でもペコちゃんロストの悲しさだけじゃなく、九頭龍冬彦が好きになるChapterでもありました。
九頭龍くん、小さくて可愛い容姿とは裏腹に口の悪さや一匹狼な部分が目立つので
ムムムッとなっていましたが…
それをひっくり返すほどの魅力で私は一気に好きになりました。
ストーリーがキャラクターの魅力をより引き立てるんだなぁと思った瞬間です。

九頭龍くんとペコちゃんの隠されていた関係。
今思えば、単独行動をする九頭龍くんを呼びに行く役目をペコちゃんが積極的に担ってたのは
そういう事だったんですね。お互いにお互いを大切に思っている2人。
過去の2人がどんなやり取りをしていたのか分からないですが、
皮肉にもペコちゃんの殺人により開かれた裁判で、最期だからこそ本音を言えたのかもしれないです。
ずっと一緒にいたのになんで分からないんだよ、という言葉と九頭龍くん自身の性格から見て、
絶対素直になれないと思うので…。

ペコちゃんは単体推しではなくて九頭龍くんとのコンビ推しになりました。
血の繋がらない2人だけど、ずっと一緒に過ごしてきた家族同然の絆がある。
他人には絶対に伝わらなくて良い、むしろお互いの間ですらそれは伝わってなかったかもしれない。
そんな2人が、すごく好きです。

 

Chapter3

クロの衝撃と、唯吹と西園寺のロスト。
罪木ちゃんは保健委員として検死を行ってたので、重要な証拠を見つけてくれるキャラだし
最後まで頑張って検死やるのかな…?と思ってたところを、
逆に検死をする立場だからこそできる「嘘」を利用しなるほどなぁーとなりました!

しかし、罪木ちゃんが殺人…?て誰もがなりますし裁判中で人物指名する時にはドキドキでした。
明らかに指名するキャラはこの子しかいない、でもまさかこの子が…?っていう。
豹変した時もドキッ!!でした。

でも怖いのは、罪木ちゃんが殺人を犯す回想シーンが描かれないところですよね。

唯吹の首を絞めるのも明確に罪木ちゃんの容姿で描かれてたわけじゃないですし、
西園寺が運悪くライブハウスに来てしまいバッタリ会ってからの殺人に及ぶ様子も何もなかった。
クライマックス推理で描かれたわけでもなかった。

普段から西園寺から数々の言葉を浴びせられた彼女は、きっと何のためらいもなく
西園寺の首を切ったんでしょうね…。その時の罪木ちゃんはおどおどとした様子ではなく、
裁判中に見せたあの表情で事に及んだんだろうな。

個人的な感情移入になりますが、ちょうど西園寺の希望のカケラを集め終わったところだったので
より喪失感がありました…。
仲良くなる事で可愛い一面を見ることができて好感度上がってたところをグサっとえぐられる章でした。

 

Chapter4

色々と動きだす回。被害者、ロボ猫丸がChapter3の映画通りの展開に。

誰かが殺人を犯すまで食事もなく建物に監禁状態。
バラバラになった弍大の姿を見た時、やっぱりそうなるかぁ…という感情が。

弍大も充電は必要だったみたいなので1人だけいつまでも動ける訳ではなかった様ですが、
それでも誰かが殺人を犯すのならば生身の人間ではなくロボット化したら彼を狙うでしょう…。
悲しいけれど、その方が気持ち的な問題で楽だと思います。
もしくは、弍大がみんなを助けるために自殺をしたのかなと。
無印ロンパとの殺人の共通点が話題に上がったり、さくらちゃんの像が飾られていたので
Chapter4も誰かの自殺なのでは、と思わせる演出でしたし。

クロが田中くんなのは…彼の才能も関係あるのかもしれないですね。
絶滅危惧種の繁殖に成功、常に自身のマフラーにいるハムスター達。
「生」に1番近い田中くんが「生」を求めた結果、弍大以外は助かり、最後は自分が死ぬ。
プレイ当時は深く考えてなかったですが、思い出しながら書いているとそういう解釈もできるかなぁと。

そしてここから、狛枝くんを急に好きになりました。
不思議なのが、Chapter1からじわじわと好きになって…というわけではなく、
このChapterで一気にギュンッとなったんですよね。
ファイナルデッドルームで全てを知った彼は、みんなへの態度を豹変させる。
クリアした今なら理由がよく分かりますが、当初は「??」と戸惑うばかりでした。

 

Chapter5

狛枝くん好き…好き…となったところで、狛枝くん退場。そんなぁ!

無残な姿で発見された時、最後までみんなとプレイヤーを引っかき回すんじゃないのかぁぁ…と
びっくりしました。重要ポジションの印象与えてたじゃん!

彼の行動の元は、Chapter4のFDRで全てを知ったから。
「裏切り者」を特定するために自らの命さえ犠牲にする。
「希望」のためならば自分さえも踏み台にする。
真実を知ってなお、一貫してこの行動をとり続けた狛枝くんの純粋な狂気は
異常性を感じさせながらもキャラクターとしてすごく魅力的です。
最初の好青年な印象からは想像できなかった。でもそこが好きです。

七海がゲーム上だけに存在するキャラクターだと明かされる。
七海の希望のカケラも最後以外は集めてたんですが、彼女の知識の偏りが気になる所がありましたね…。
それも、あくまでも彼女はそういう設定のキャラクターでしかない、からなんでしょうかね。

 

Chapter0&6

一気に恐怖のドン底に突き落とされました。

ここから、猛スピード、怒涛の展開。

当たり前ですが、ネタバレ踏んだりしないように徹底してた甲斐がありました。
衝撃の連続、今まででMAXの絶望感!!

無印は、当初からの望みである「学園からの脱出」をすれば
外の絶望溢れる(と言われた)世界へと踏み出さなければいけない。
本当かどうかも分からない映像の世界へ。
学園内に残れば、外の世界から守られた空間で少なくとも安全に過ごすことはできる。
それでも出るか出ないか、というキャラクター達を惑わせる選択肢でした。

2の、島からの脱出をするかしないかは、それ以上のスケールになって選択肢を迫られる。
こんなのどうすればいいんだよ…。

九頭龍くんが「それでももう一度ペコに会いたい」と本音を言ってくれたりとか、
外に出たら自分たちが超高校級の絶望に戻るとか、
こんなの判断が鈍ってしまうよ…と悲しくなりました。
つらすぎる。

コトダマ装填の演出が、ヒビの入ったシリンダーと「虚無」の弾丸になったりと
ホラーな演出にずっとビクビクでした。普通に怖い。

ここらへんは2周目でまた味わいたいなぁ…。
こうして落ち着いて書いてるつもりでも、色んな感情が湧きすぎて断片的にしか感想言えませんね!

自分の中に新しい「好き」を持たせてくれたいい作品でした!